シリーズ:果実のサイエンス ― シャインマスカットから考察する、フレーバー開発の最前線 ― 第5回(全6回) シャインマスカットとふるさと納税
2025.10.14 香料コラム
曽田香料では3~4年に1度、生活者に対してフルーツアンケートを実施しています。食頻度や嗜好性だけでなく、フルーツに対するイメージなど、独自視点の質問も踏まえた調査となっています。
2024年の調査においてシャインマスカットは大阪で嗜好度が高いことがわかりました。内訳としては全国より13ポイント高く、前回調査(2020年)13位から2位へ急上昇しています。これにはどういった要因があるのでしょうか。
あくまで推測ですが「ふるさと納税」の普及が一役買っていそうです。考えた理由としては、①ふるさと納税の各社専門サイトを見ると、シャインマスカットは必ずトップ10に入る人気のフルーツです。②そもそも、シャインマスカットの生産は東日本の山梨、長野、山形がトップ3で全体の70%を占めており、西日本では4位の岡山で10%となっています。つまり東日本に偏っていました。③ふるさと納税の受入件数は、2020年から2024年の4年間で1.7倍に増えています。これらのことから、ふるさと納税の普及と合わせて東日本に偏っていたシャインマスカットが全国展開し、大阪での人気に火が付いたのではないかと考えられます。
次回の最終回(第6回)では、新商品から見えるシャインマスカットの可能性を探ります。
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