日本栄養・食糧学会大会(香川)において、「嗅覚刺激」および「食品嗜好性分析」に関する2題の研究成果を発表
2026.04.29 お知らせ, 分析研究, 生理応答, 研究トピックス
当社は、第80回日本栄養・食糧学会大会において、食品分野における嗅覚刺激と嗜好性評価に関する2件の研究成果を発表します。食品香料が心拍変動や脳波といった生体反応に及ぼす影響を探索的に検討した研究と、全国600名を対象としたフルーツ嗜好性の大規模調査を通じ、主観評価だけでは捉えきれない消費者反応を多面的に可視化しました。
<演題①> 2O-01a 「食品香料による嗅覚刺激が心拍変動、脳波活動および主観評価に及ぼす影響(探索的検討)」
<日 時> 2026年5月16日(土)9:00-9:12
<概 要>
本研究では、食品香料による嗅覚刺激が自律神経活動、脳波活動、主観評価に及ぼす影響を探索 的に検討しました。若年男性を対象に、チョコレート、ウスターソース、ベーコン、ゴマ、イソ吉草酸の各香気を提示し、心拍変動、脳波、ならびに嗜好性・食欲を評価しました。その結果、チョコレートとゴマでは類似した主観評価であっても、自律神経および脳活動に対して異なる影響が認められました。したがって、生体計測と主観評価を併用することで、食品香料を多面的に評価できる可能性が示唆されました。
<演題②> 2K-08p「フルーツの嗜好性と属性分析」
<日 時> 2026年5月16日(土)14:56-15:06
<概 要>
本研究では、全国600名を対象に50種類のフルーツを調査し、日本におけるフルーツの嗜好性を俯瞰的に明らかにしました。いちご、もも、りんごといった定番品目に加え、シャインマスカットなど一部フルーツの嗜好性の高まりも確認しています。これまで、嗜好性の高さに着目されることが多かった一方で、統計解析を用いることで、年代・性別・地域といった属性ごとの嗜好傾向を可視化し、従来のランキングでは捉えきれなかった関係性を示唆しました。当社はこれらの知見をもとに商品開発やマーケティングに応用しています。
第80回 日本栄養・食糧学会大会
期 間:2026年5月15日(金)~17日(日)
会 場:サンポート高松(香川県)
https://www2.aeplan.co.jp/jsnfs2026/
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
https://www.jsnfs.or.jp/
設立:1947年(昭和22年)
目的:栄養学・食糧科学の研究発表、知識交換、情報提供を通じて学術の発展と国民の健康増進に寄与すること
特徴:医学・農学・食品科学などを横断する学際的学会
会員:約3,500名
・大学・研究機関の研究者(栄養学、食品科学、医学など)
・医療従事者(医師、管理栄養士など)
・食品企業の研究・開発担当者
・行政・公的機関の研究者
・学生(大学院生中心)