グレープフルーツ香気とラベンダー香気による嗅覚刺激が胃電図に及ぼす影響
2023.07.27 分析研究, 研究トピックス
香りを嗅ぐと私たちの体内では、さまざまな反応を生じることが知られています。近年、生体計測によりこの反応を測定することで、香りを評価することが試みられています。我々は生体計測の中でも自律神経の影響を受ける胃電図に着目し、香りの評価への活用を検討しています。
今回、グレープフルーツ香料およびラベンダー香料を嗅ぎながら測定した胃電図の非線形解析を行ったところ、香りの種類や濃度により異なる傾向が示されたことから、香りの評価法としての可能性が示唆されました。なお、本研究は福井大学 高田宗樹教授との共同研究により行われました。
本研究成果は、HCI International2023において「Nonlinear Analyses of Electrogastrogram Measurements Taken During Olfactory Stimulation Altering Autonomic Nerve Activity」の演題にてオンライン発表[1]を致しました。