アジアで進む砂糖税と減糖トレンド ― 食品開発に求められる視点
2026.03.09 フレーバーリリース, フレーバー開発, 分析研究, 香料コラム
アジアの一部の国・地域では、糖尿病や肥満といった健康課題への対応として、砂糖を多く含む飲料を対象とした課税制度の導入が進んでいます。具体的には、清涼飲料、スポーツドリンク、コーヒー飲料、茶系飲料などが対象となり、製品に含まれる砂糖分量に応じて税負担が変わる仕組みが採用されているケースが一般的です。
こうした制度の下では、糖分の多い商品ほど店頭小売価格が上昇しやすく、特に価格感度の高い市場においては、糖分を抑えた商品のほうが選ばれやすい環境が形成されています。このような背景から、減糖対応は現在、商品設計における重要な視点の一つとなっています。
一方で、砂糖を単純に減らすだけでは、甘さの満足感やコク、飲みごたえが不足し、「健康的だが物足りない」と評価されてしまうこともあります。近年はアジア市場においても、健康への配慮と同時においしさを追求する「美味しさを大切にした減糖」への関心が高まっています。
日本市場においても同様に、健康とおいしさの両立が強く求められています。当社のDAS®(Drinking Aroma Simulator)は、香料の力によって甘さの感じ方や質を改善し、糖分を抑えながらも自然で豊かな風味の実現をサポートする香気分析技術です。減糖による健康配慮に加え、価格設計の柔軟性とおいしさを兼ね備えた商品づくりに貢献します。